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🔹CPTG検査内容の詳細

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公式サイトより引用

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🔴官能検査
官能検査は視覚、嗅覚、味覚、触覚といった人間の感覚器官を使う試験です。熟練した蒸留者は、そのオイルが製品として販売できる品質なのか、蒸留後すぐに感覚器官で識別します。通常と違う香りや、オイルのムラ、色に異変がある場合は、何かがおかしいと気づきます。他の試験を行う前に、しばしばこの試験が品質管理の準備段階となります。


🔴微生物試験
微生物試験ではエッセンシャルオイルに生物学的危機を招く真菌、細菌、ウイルス、カビなどの微生物の有無を検査します。サンプルのエッセンシャルオイルをシャーレの無菌培地に加え、一定期間培養した後、微生物の存在を観察します。この試験は製品が製造施設に入ったときや、お届け前の製品が充填過程で汚染されていないことを確認するために行われます。


🔴ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)
ガスクロマトグラフィー試験では、気化されたエッセンシャルオイルが長い管を通り、分子が分離されます。それぞれの分子は質量と特性の違いから管の中を違う速さで通り、管を出たときにそれぞれが計測されます。この試験を行うことで、品質管理者はサンプルのエッセンシャルオイルに含まれる化合物を判別します。

質量分析法はガスクロマトグラフィーに続き、化合物の含有比率を判別するために行われます。質量分析法ではガスクロマトグラフィーで分離された分子がイオン化されて一連の磁場に通されます。分子の質量と電荷量から含まれる量を特定し、この検査からエッセンシャルオイルの有用性についての考察も得ることができます。


🔴フーリエ変換赤外分光法
フーリエ変換赤外分光法(FTIR)はエッセンシャルオイルの有用性と一貫した品質を保つために行われます。この試験ではエッセンシャルオイルの化学組成を確認します。この検査では様々な波長の赤外線を照射し、サンプルがどれほど赤外線を吸収したかを測定します。測定結果は過去の高品質のオイルが示した赤外線の吸収パターンと比較され、サンプルの品質を判定します。


🔴旋光度測定
キラリティ(鏡像異性)はギリシャ語の「手」を意味する言葉を語源とする、分子の立体的な向きを表す用語です。あなたの2つの手のように、鏡像異性を持つキラル分子はペアで存在し、左右の手のように対掌性を持ちます。2つの掌を下にして並べてみると、ご想像していただきやすいかもしれません。手は鏡で映したように対称になりますが、片方の掌をもう片方の手の甲に置くと、両手は重なり合いません。分子は、この「手」のような形を持ち、これは身体への生理的な作用に影響を及ぼします。自然界では、片方の分子だけが産生されますが、研究所の環境では、その構造の類似のため、左右の比率は50/50になります。この組成は特別なタイプのガスクロマトグラフィーで確認することができます。しかし、通常は少量のサンプルごとに測定せず、調達したオイルに合成物質が含まれていないかを確認するために行われます。


🔴同位体解析
物質は元素と呼ばれる小さな構成物の組み合わせで作られています。多種類の元素が存在しますが、元素の中にある陽子によってはっきりとした違いがあります。同じ元素であれば陽子の数は同じですが、中性子の数が異なっている元素が安定して複数存在することがあります。これを、同位体(アイソトープ)と呼びます。炭素には2つの安定同位体である炭素12(6つの陽子と6つの中性子)と、炭素13(6つの陽子と7つの中性子)が存在しています。この比率は、その植物が世界のどの場所で育つかよって異なります。

特別な質量分析計を使用すると、エッセンシャルオイルの中にどれだけ同位体が存在しているかを測定することができます。同じ場所で収穫された原料で製造されたエッセンシャルオイルあれば、その化学組成は同じ比率で同位体を持ちます。もし同位体の比率が異なる場合、品質管理者はそのエッセンシャルオイルに混ぜ物が入っているされていることを特定します。


🔴重金属試験
重金属試験では、エッセンシャルオイルの重金属量を調べます。エッセンシャルオイルが適切に蒸留された場合、重金属は含まれません。この試験ではICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計)を用い、誘導結合プラズマ(ICP)と呼ばれる高エネルギーのプラズマでサンプルをイオン化します。サンプルは質量分析計を通って元素ごとに分けられ、存在する元素とその量を読み取り、重金属の有無を判別します。
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